悩みコラム

ひざ痛

成長期の子どもに多い「オスグッド病」とは?原因・対策・治療まで

2025.05.30

2025.05.30

膝を痛がるサッカー少年

「最近、子どもが膝の下を痛がる…」


そんなお悩みを抱えて来院される保護者の方が増えています。

特に部活動やクラブチームに所属している中学生に多く見られるのが、オスグッド・シュラッター病(通称:オスグッド)です。

 

森下一美プロフィール柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有

 

オスグッドとは?

オスグッドは、成長期の子ども(主に10〜15歳)に多く発症する膝のスポーツ障害です。

特にジャンプやダッシュ、方向転換の多いスポーツ(サッカー、バスケ、野球、陸上など)を行うお子さんに多く見られます。

 

症状としては、

  • 膝のお皿のすぐ下(脛骨粗面)が出っ張ってきて痛む
  • 走る・ジャンプする・しゃがむと痛い
  • 押すと強い痛みがある
  • 両膝に症状が出ることもある

 

といったものがあります。

 

オスグット病は、小学生から中学生の成長期にあたる男児に多いとされます。

運動時や運動後の痛みから始まり、脛骨粗面の突出などが現れます。

初期には圧迫や正座など脛骨粗面へ伸張・圧迫ストレスをかけることで、痛みや違和感が現れるようになりますが、運動が出来ないほどではない可能性が高いです。

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なぜオスグッドになるのか?

原因は、成長期における骨の成長と筋肉の成長のアンバランスです。

太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)は、膝下の脛骨粗面という部分に腱を介してくっついています。

 

成長期は骨の成長が急速で、筋肉や腱の柔軟性が追いつかないことが多く、スポーツなどで繰り返しこの腱が引っ張られると、付着部で炎症が起き、痛みが生じるのです。

 

 

鳥取市でも増加傾向?

近年、鳥取市内でも部活動やクラブ活動が活発になり、オスグッドの症例が増えてきました。

小規模校が多い地域では、一人の子どもにかかる負担が大きくなりやすいという傾向もあります。

 

また、近年はデジタル機器の影響で、普段の姿勢が悪く、体幹や下半身のバランスが崩れやすい子どもが増加しているという見方もあります。

 

 

対策とケアのポイント

オスグッドは基本的には「成長痛」とも言われますが、放っておくと長期化したり再発を繰り返すこともあります。

 

大切なのは、

  • 無理に運動を続けない(痛みが強い時は休む勇気も必要)
  • 太もものストレッチやアイシングでケア
  • 姿勢やフォームの改善

 

など、適切な対処と予防です。

市販のサポーターや湿布だけでは改善しない場合、専門家の評価とケアが重要になります。

 

 

もりいち鍼灸接骨院での施術

当院では、オスグッドの根本原因である筋肉の硬さや身体の使い方のクセに着目し、ストレッチ・手技療法・運動指導を組み合わせたオーダーメイド施術を行っています。

 

また、状態に応じて鍼灸を使った炎症軽減や血流改善も取り入れており、早期回復をサポートします。

部活動を休まずに済む方法も一緒に模索しながら、お子様の将来を見据えたアドバイスもいたします。

 

膝の痛みが長引くようなら、我慢させずに一度ご相談ください。
もりいち鍼灸接骨院は、鳥取市の子どもたちの成長と健康を全力で応援しています。

 

→もりいち鍼灸接骨院のHPはこちら