インターネットを見ていると「筋トレで肩こりが治った!」などの声を見かけることがあります。
筋トレによって肩こりの症状が改善した場合、考えられる理由は2つあります。
改善したと言っても「一回筋トレしたら、直後に肩こりが改善した」という人と、「筋トレを継続していたら、いつの間にか肩こりが改善した」というパターンがありますからね。
つまり、短期的か長期的かという2つの視点から見る必要があるということです。
というわけで、今回は「短期的な理由」と「長期的な理由」に分けて見てみます。
筋トレによって「症状」が改善した理由として考えられるもの
1短期的な理由
緊張状態にあった筋肉(肩こりの場合、僧帽筋など)が、運動により伸び縮みして血流が改善されたために一時的に肩こりが改善されることがあります。
こちら(https://moriiti.com/2565) の記事でも書きましたが、肩こりが起きる順序は以下のような流れになっています。
1.悪い姿勢を続けることで、背中側の筋肉が緊張する
2.筋肉の緊張が続くと、循環不良から細胞などにダメージが生じる
3.ブラジキニンなどの発痛物質や、プロスタグランジンなどの発炎物質が分泌され痛みに
4.痛みにより交感神経が優位になりさらに緊張状態へ
加えて、筋トレをする際は、たとえ一部のトレーニングであっても心拍数が増加して全身の血流が 促進されます。
どちらかというと「運動によって改善した」と言えるかもしれません。
2長期的な理由
長期的に見ると、筋トレによって全身の筋バランスがよくなり姿勢が改善することで肩こりの症状が治まったということも考えられます。
短期的には筋肉を動かすことで血流が促進されて症状が緩和されたと考えられるわけですが、普段の姿勢が悪ければ結局また肩こりになりますからね。
身体の前後左右の筋肉がバランスよく整えば、頑張らなくても胸をスッと開けるようになったりして、良い姿勢を保ちやすくなります。
ただ単に筋トレをすれば良いわけではない
ここまで読んで下さった方は「じゃあ、どんな筋トレが良いの?」と思うでしょう。
筋トレと言ってもたくさんの種類がありますからね。
すみませんが、この記事では「これが良いよ!」と特定のやり方をお伝えすることは控えたいと思います。
なぜかというと、同じメニューであってもその人の身体の状態によって効果が左右される可能性 があるからです。
例えば、スクワットという種目がありますよね。
この種目の場合、「股関節が硬い人」と「股関節が柔らかい人」とで効かせられる部位や負荷が全然違うものになってしまうこともあるのです。
同じメニューをしているのに結果が出る人と出ない人がいるのは、このように「身体の状態」も関係していたりします。
ですので、出来ればその人の身体に合わせて最適なメニューを提案できるトレーナーさんを見つけたいところです。
まとめ
ここまで、筋トレで肩こりが治る理由について考えてみました。
筋トレで肩こりが治った!といってやってみても、やり方によっては逆効果になってしまう可能性もあります。
ストレッチや運動をすることも大切なのですが、急に頑張ってしまうと逆効果になってしまうこともあ りますので、一度身体の専門家に相談してみるのも大切です。
もりいち鍼灸接骨院では、その症状を引き起こしている原因となる『本当の原因』を突き止める根本治 療を目指しています。
・筋膜リリース
・骨盤調整
・鍼
などの治療のほか、患者様自身が取り組めるセルフケアもお伝えします。
身体のことでお悩み で、少しでも当院に興味を持っていただけたら、ぜひお気軽にお電話ください!