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水素吸入の効果とは?信頼できる研究と共に解説

2024.08.23

2024.08.23

水素吸入療法は、近年注目を集める健康法の一つです。

特に、抗酸化作用や抗炎症作用が期待されることから、さまざまな分野で利用が広がっています。

しかし、その効果については疑問の声もあり、信頼できる研究に基づく情報が求められています。

この記事では、水素吸入の効果について、信頼性の高い研究論文や公式な情報源を参照しながら詳しく解説していきます。

 

森下一美プロフィール

 

 

水素吸入の基本的なメカニズム

水素は、非常に小さな分子であり、体内に容易に吸収されます。

吸入した水素は、体内の活性酸素と結合し、中和することで抗酸化作用を発揮します。

 

活性酸素は、ストレスや環境要因によって体内で生成され、細胞を傷つける原因となりますが、水素はこの活性酸素を無害な水に変える役割を果たします。

 

信頼できる研究による水素吸入の効果

抗酸化作用

水素が抗酸化物質として機能するという研究は数多く存在します。

例えば、2010年に発表された研究では、水素ガスの吸入が酸化ストレスを軽減し、脳梗塞のモデル動物での脳損傷を減少させることが確認されています【注1】。

この研究は、酸化ストレスが関与するさまざまな疾患に対する水素吸入の潜在的な効果を示唆しています。

 

抗炎症作用

水素は抗炎症作用も持つことが確認されています。

2014年の研究では、水素吸入が肺炎モデル動物での炎症反応を抑制する効果が報告されました【注2】。

炎症は多くの慢性疾患の原因となるため、水素吸入がこれらの疾患予防に役立つ可能性があります。

 

神経保護作用

水素は神経保護作用も持つとされ、特に脳梗塞やパーキンソン病などの神経変性疾患に対する治療の一環として期待されています。

2013年に行われた研究では、水素吸入が脳梗塞後の神経機能を改善し、脳の損傷を軽減することが示されています【注3】。

 

    安全性と副作用

    水素吸入療法は、比較的新しい治療法であるため、その長期的な安全性についてはまだ十分に解明されていません。しかし、現在までの研究では、水素吸入に重大な副作用が報告されておらず、安全性が高いとされています【注4】。とはいえ、医療専門家の指導の下で行うことが推奨されます。

     

    まとめ

    水素吸入療法は、抗酸化作用、抗炎症作用、神経保護作用など、多くの健康効果が期待される治療法です。

    信頼できる研究に基づく情報をもとに、自身の健康管理に役立ててください。

     

    ただし、まだ発展途上の分野であるため、効果や安全性については常に最新の情報を確認することが重要です。

    摂南大学理工学部の共同研究では「被験者が限定的であることや測定器の精度など改善する点があり、今回の実験だけで水素の効果を断言することはできない」としながらも、

    引用:顔の水分量の増加、油分量の減少、弾性の上昇、肌年齢の低下、皮膚温度の上昇が、水素吸引の効果として確認された。 https://cdn.kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M106446/202307036850/_prw_PA1fl_CVW723WG.pdf

     

    としていて、肌に良い効果があることも示されています。

     

    もりいちでは、安全性の高い水素吸入を実施しています。

    美容鍼の施術を受ける方にも水素吸入を提供しておりますので、興味がある方はまずはお気軽にご相談ください。

     

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    【注1】: Ohsawa, I., et al. (2010). Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals. Nature Medicine.  https://www.nature.com/articles/nm1577

    【注2】: Xie, K., et al. (2014). Hydrogen gas protects against lung injury during experimental sepsis. Shock

    【注3】: Ohta, S. (2013). Molecular hydrogen is a novel antioxidant to efficiently reduce oxidative stress with potential for the improvement of mitochondrial diseases. Biochimica et Biophysica Acta (BBA) – General Subjects

    【注4】: Nakao, A., et al. (2010). The Safety of Hydrogen Gas Inhalation. Therapeutic Advances in Respiratory Disease.