中学生だというのに腰痛になってしまった…
部活を一生懸命やりたいのに、痛くて思い切り動けない
このように悩む子は多いです。
たかが腰痛といえど、ほったらかしにしていると悪化して取り返しのつかない状態になってしまう恐れもあります。
今回は、なぜ中学生で腰痛になるのか?
悪化するとどうなるのか?
どうすれば改善できるのか?
についてみていきます。
中学生が腰痛になる原因
中学生が腰痛になる原因ですが、特に男子の場合は筋力アップにともなう柔軟性の低下に起因するケースが見られます。
特に、股関節と胸椎の柔軟性低下が腰痛につながるケースが多い印象です。
腰の骨である腰椎は本来「回りにくい」骨で、片方でも5~15度くらいしか動きません。
つまり、あまり負荷をかけたくない部位なのです。
ところが股関節と胸椎が硬くなってしまうと腰椎が過度に動いてしまうため、腰痛になってしまうのです。
実際、野球などの回旋系動作を多用するスポーツにおいて、腰椎が骨折する「腰椎分離症」にまでなってしまう子が多いことから、股関節と胸椎の柔軟性の低下が関係している可能性は高いです。
矛盾しているようですが、柔らかすぎて痛みにつながるケースもあります。
筋力不足も腰痛の原因に
先程は、男子の筋力アップに伴う柔軟性の低下が原因だと書きましたが、逆に筋力不足でも腰痛に繋がります。
どういうことでしょうか?
それは、筋力不足により良い姿勢を保てないからです。
姿勢を保てないということは、腰などが動きすぎてしまい、負荷が増大することにもなるのです。
特に重要なのは、腹横筋などの体幹筋。
腹横筋は腰部を覆うコルセットのような役割をしている筋肉で、息を吐く時にもっとも作用しています。
「フィードフォワード制御」といって姿勢を変えたり、手足を動かしたりするときには先に作用して姿勢の安定化もしてくれています。
※実際に、以下の研究においては腹横筋の筋力向上が腰痛の症状緩和に繋がっていることもわかります↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/13/1/13_1_52/_pdf
腰痛改善の方法は根本原因を知ること
さて、中学生の時期に起こりうる腰痛の原因について見てきました。
今回紹介したものが全てではなく、さまざまな要素が関わって腰痛になっているケースがほとんどです。
ですので、股関節の柔軟性をアップさせた方が良い人、胸椎の可動域を改善させた方が良い人、体幹の筋力をアップさせた方が良い人などなどアプローチも変わってきます。
間違ったことを続けても、結果が出ないどころか悪化する可能性もあるので要注意です。
もりいち鍼灸接骨院では、あなたの腰痛の原因を発見し、適切な施術とセルフケアの方法をお伝えしています。
もし、今までいろんな所に通ってみたけど腰痛がよくならなかったという方は、ぜひ一度当院へお越しください。