痛みコラム

肩こり

効果的な慢性肩こり治療法とは:痛みを軽減する方法を考える

2024.06.07

2024.06.07

肩こりで悩んでいる女性

慢性肩こりは、日常生活に支障をきたすほどの痛みを引き起こす可能性がありますが、適切な治療法を見つけることでその苦痛を和らげることができます。

この記事では、慢性肩こり症状の軽減に効果的な方法をご紹介します。

 

森下一美プロフィール

 

慢性肩こりの原因の理解

慢性肩こりの原因は多岐にわたります。

姿勢の悪さ、長時間のデスクワーク、ストレス、運動不足などがその主な要因です。

 

特定の筋肉の緊張や血行不良が、この症状を引き起こす可能性があります。

まれに内科的疾患などが隠れていることがありますので、まずは病院で検査することをオススメします。

 

 

治療法の多様性

慢性肩こりの治療法にはさまざまな選択肢があります。

マッサージ、はり、ストレッチ、運動療法などがその代表例です。

 

これらの治療法は、筋肉の緊張を緩和し、血流を改善して肩こりの痛みを和らげるのに役立ちます。

実際、研究により肩こり緩和効果が認められたケースもあります。

 

以下の研究では、34人の被験者に対し、首や肩こりに対して本物の鍼治療と偽の鍼治療をそれぞれ週1回を3回実施。

本物の鍼治療を実施した人たちは、そうでない人たちよりも肩こりの程度が軽くなっていました。

 

However, the acupuncture group showed significant reduction of VAS scores immediately after and/or 1 day after the real acupuncture treatments (P<0.01). The effect tended to be prolonged after repeated treatment. Pressure pain thresholds tended to increase after real acupuncture treatment but not after sham acupuncture.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12594972

 

個別の状態に合わせた治療法の選択

慢性肩こりの治療法は、個々の症状や生活スタイルに応じて異なります。

 

痛みの程度や日常の活動に合わせて、最適な治療法を選択することが重要です。

医師や専門家との相談を通じて、自分に最適なアプローチを見つけることです。

 

なお、当院でもお客様に合わせた施術を行なっています。

仮に鍼が適切だと判断した場合でも、本人が痛みを強く感じたり、受けたくないという場合には無理強いせず別のアプローチ方法を選んでいます。

 

 

治療の継続性と効果の確認

慢性肩こりの治療においては「継続」が重要です。

定期的な治療や自宅でのケアを続けることで、痛みの軽減や症状の改善が期待できます。

 

効果を確認しながら、必要に応じて治療法を調整しましょう。

慢性肩こりは日常生活に大きな影響を与えます。

 

ある研究では、肩こりがあることによって一ヶ月に10,000円近く、1年で11万円以上の損失が出ているとされています。

 

首の不調や肩こりによる1人当たりの損失額(1カ月)は18年が8689円なのに対し、20年は1万67円、21年は9716円に上った。損失コストは、不調の有無や、症状があるときの仕事量やミスの多さといった仕事の質を症状がないときと比較した質問などをもとに金額を算出した。

https://www.nikkei.com/nstyle-article/DGXZQOLM313JV0R30C22A8000000

 

我慢できるから~と放置せず、損失が大きくなる前に改善してみましょう!