こんにちは。
鳥取市で「もりいち鍼灸接骨院」を運営している森下です。
今回は、ちょっといつもと違った話をさせてください。
実は私、網膜色素変性症という病気を抱えています。進行性の難病で、視野がどんどん狭くなっていく病気です。
よく患者さんにも聞かれます。
「見えてるんですか?」と。
正直に言うと、見えている部分は本当に“ピンポイント”だけ。たとえば、自分の手を目の前に出しても、真横や上はもう見えていません。
視力が落ちたからこそ、気づけたこと
昔は営業の仕事をしていました。でも、免許の更新で視力に引っかかり、その仕事を続けられなくなりました。
かなり落ち込みましたし、「これからどうしよう」と毎日悩んでいた時期もあります。
でも、転機が訪れたのは鍼灸との出会いでした。
手の感覚、耳から伝わる声の調子、歩き方や姿勢のちょっとした違和感——
「目で見えなくても、身体の声は聞こえるんだ」
そう思えるようになったんです。
“見えない”私だからこそ、できる施術がある
ありがたいことに、今では小さなお子さんからご年配の方まで、たくさんの方にご来院いただいています。
患者さんの声やちょっとした仕草に集中することで「あ、腰じゃなくてお腹の硬さから来てるな」なんてことも分かったりします。
“見えること”だけが全てではない。
そんなことを、身体の声は日々教えてくれます。
不安と挑戦の毎日。でも、前を向いて。
白杖(はくじょう)を使って歩いていますし、まだまだ日々不便なことはあります。
でも、最近はサックスを習い始めたり、マラソンにチャレンジしたり、新しいことにも挑戦しています。
「目が不自由でも、人生は自由だ」
そう思えるようになったのは、患者さんや家族、地域の方々のおかげです。
最後に
もしかすると、初めて私のことを知った方は「目が見えない先生、大丈夫かな?」と思うかもしれません。
でも、もしあなたが身体の不調や不安を感じていたら、ぜひ一度来てみてください。
私は、あなたの“痛み”や“疲れ”に向き合う自信があります。
目は少し不自由ですが、心と身体をみる力には、ちょっと自信があります。
あなたとお会いできるのを、楽しみにしています。
↓日本海テレビニュースでも取り上げてもらいました!