悩みコラム

坐骨神経痛

坐骨神経痛が“急に治った”後に気をつけたい3つのこと

2025.05.09

2025.05.09

坐骨神経痛のイメージ

「歩けないほど痛かったのに、ある日ふと痛みが消えた」
「何もしていないのに、痛みが引いた」

そんなふうに、坐骨神経痛が“急に治った”という経験をされた方が、最近とても増えています。

実はこのような現象については、こちらの記事でも取り上げましたが、


最近の研究では「神経が圧迫された」のではなく、「引き伸ばされること」によって痛みが出ていた可能性が高いことが分かってきています。

痛みが消えたからといって、それが“根本から治った”とは限りません。
今回は、坐骨神経痛が“急に良くなった”あとにこそ意識してほしい「3つの注意点」をお伝えします。

 

森下一美プロフィール柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有

 

痛みがなくなっても「神経の引っ張り」は起きているかも?

坐骨神経痛の原因は、腰椎やお尻の筋肉により「神経が物理的に引き伸ばされる」ことであるという考え方が、近年注目されています。

 
つまり、痛みが出た原因は「圧迫」ではなく、筋肉や筋膜の緊張によって神経が“引っ張られていた”可能性があるのです。

日常の中で筋肉のバランスが崩れたり、姿勢が乱れたりすることで、また同じように神経がストレスを受ける状況が再発することも。

 
痛みが一時的におさまったとしても、原因そのものが残っていれば、再発するリスクは残ったままなのです。

 

 

「痛くない今」が再発予防のチャンス

「治った気がするから、もう何もしなくていい」と思っていませんか?

 

実は、坐骨神経痛は一度症状が出た方ほど、再発率が高いことが知られています。
次に痛みが出る前にこそ、身体の使い方を見直すチャンスです。

 

  • 長時間のデスクワークやスマホ姿勢
  • 歩き方・立ち方の左右差
  • 股関節の硬さや背骨の柔軟性の低下

こうした日常の小さなクセが積み重なると、また神経に“引っ張りストレス”がかかってしまいます。
身体のメンテナンスは「症状が出たとき」だけでなく、「何もない今」こそが重要なのです。

 

 

予防ケアは“運動だけ”じゃない

再発を防ぐには、もちろんストレッチや姿勢改善などの運動も大切です。
しかし、それだけでは不十分なこともあります。

 

栄養バランス

筋肉や神経の回復には、たんぱく質やビタミンB群、マグネシウムなどの栄養素が不可欠です。
糖質過多やインスタント食品中心の食生活は、筋肉の質や神経伝達にも悪影響を与える可能性があります。

 

睡眠と自律神経

不規則な生活や睡眠不足は、筋肉の回復や自律神経のバランスを乱し、慢性的な緊張を生みます。
自律神経が乱れると、痛みの感じ方にも影響を与えるため、質の良い休息も再発予防には欠かせません。

 

心身のストレス

メンタル面の緊張が、身体の筋肉に反映されることもよくあります。
ストレスケアやリラックスできる時間を意識的に取り入れることで、神経の敏感さを和らげることができます。

 

📝 LINE登録者限定で、予防ケアのチェックリストや栄養サポート情報も配信予定!
➤ もりいち鍼灸接骨院LINE公式はこちら

 

 

最後に

「坐骨神経痛が急に治った」という体験は、とても前向きな変化です。
ですが、そこで安心して何もケアをしないままでいると、再発のリスクが高まってしまいます。

 

痛みがなくなった今だからこそ、自分の身体のクセや生活習慣を見直すタイミングです。

 
当院では、施術だけでなく、食事・運動・生活習慣をトータルで見直すアドバイスも行って
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

→もりいち鍼灸接骨院のHPはこちら