悩みコラム

肩こり

パソコン作業と肩こりの関係

2025.01.31

2025.01.31

机でパソコン作業をしている女性

パソコン作業が日常生活の一部となった現代、多くの人々が肩こりに悩まされています。

長時間のデスクワークや不適切な姿勢は、肩や首の筋肉に負担をかけ、肩こりの主な原因となります。

本記事では、パソコン作業による肩こりの原因、予防策、そして効果的な対処法について、詳しく解説します。

 

森下一美プロフィール柔道整復師、鍼灸師の国家資格保有

 

パソコン作業と肩こりの関係

長時間のパソコン作業は、肩こりの大きな要因となります。

特に、以下のような状況が肩こりを引き起こしやすくなります。

  • 不適切な姿勢:猫背や前傾姿勢での作業は、首や肩の筋肉に過度な負担をかけます。
  • 長時間の同一姿勢:同じ姿勢を続けることで、筋肉が緊張し血行が悪くなり、疲労物質が蓄積します。
  • 作業環境の問題:ディスプレイの高さやキーボードの位置が適切でないと、無理な姿勢を強いられます。

これらの要因が組み合わさることで、肩こりの症状が現れやすくなります。

 

 

肩こりの主な原因

肩こりの原因は多岐にわたりますが、主に以下の要因が考えられます。

  1. 姿勢の悪さ:長時間にわたり不適切な姿勢で過ごすと、首や肩周りの筋肉に余計な負担がかかります。例えば、猫背や前かがみの姿勢、パソコン作業中に頭が前に突き出る「前傾姿勢」、ディスプレイの高さや位置が合わない環境での作業などが該当します。これらの姿勢不良が続くことで筋肉が緊張し、血流が悪化。結果として肩こりが生じやすくなります。
  2. 運動不足:筋肉は動かすことで血液循環を助ける役割を果たしています。しかし、運動不足になると筋肉の柔軟性が低下し、硬直しやすくなります。特にデスクワークなどで同じ姿勢を続ける生活スタイルは、筋肉の緊張が蓄積しやすくなり、血行不良による疲労物質の蓄積を招きます。日常的な軽い運動やストレッチを取り入れることが、肩こり予防には欠かせません。
  3. 過度なストレス:心理的なストレスも肩こりの重要な原因となります。ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れ、筋肉の緊張が強まり、血管が収縮し、血流が悪くなります。さらに、ストレスを感じることで無意識に肩をすくめたり、力を入れたりすることも肩こりの一因です。リラックスする時間を意識的に設けることが大切です。

 

このように、「姿勢の悪さ」「運動不足」「過度なストレス」という3つの原因が、筋肉の緊張や血行不良を引き起こし、肩こりにつながる仕組みが明確になります。

適切な姿勢や環境、日常的な運動、ストレス管理を心がけることで、肩こりを効果的に予防できるでしょう。

 

 

パソコン作業時の適切な姿勢と環境設定

肩こりを予防・軽減するためには、パソコン作業時の姿勢や作業環境を見直すことが重要です。

以下に具体的なポイントを挙げます。

ディスプレイの高さと位置

  • ディスプレイの上端が目の高さと同じか、やや下になるように調整します。
  • 画面と目の距離は40cm以上を確保しましょう。
  • 画面の角度は見やすいように調整し、反射やグレアを避けるようにします。

 

キーボードとマウスの配置

  • キーボードは体の正面に置き、手首が自然な角度で操作できるようにします。
  • マウスはキーボードの近くに配置し、腕全体で操作するよう心がけます。
  • 手首の負担を軽減するために、パームレストを使用することも効果的です。

 

椅子と机の高さ

  • 椅子の高さは、足裏が床にしっかりと接地し、膝が直角になるように調整するのが理想です。
  • 机の高さは、肘が直角に曲がり、肩に余計な力を入れずにキーボードを操作できる高さが望ましいです。
  • 必要に応じてフットレストを使用し、足の負担を減らすのも効果的です。

参考情報 タイトル: 「パソコン作業快適トラの巻き」
出典URL: https://www.johas.go.jp/Portals/0/data0/sanpo/sanpo21/pdf/30.pdf

 

 

肩こりのセルフケア方法

肩こりを感じた際に、自宅や職場で簡単にできるセルフケアを取り入れることで、症状の緩和が期待できます。

1. 温熱療法

  • 温かいタオルやカイロを肩や首に当てることで、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します。
  • 入浴時に湯船に浸かることで、全身の血流を改善し、肩こりの緩和につながります。

2. ストレッチ

  • 首をゆっくり左右に倒したり、前後に動かすことで、首や肩の筋肉をほぐすことができます。
  • 肩を回す運動をすることで、肩甲骨周りの血流を促し、筋肉の柔軟性を高めます。

参考情報 タイトル: 「肩こり解消のための運動」
出典URL: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-004.html
(厚生労働省 e-ヘルスネット)

 

 

まとめ

パソコン作業による肩こりは、「姿勢の悪さ」「運動不足」「過度なストレス」といった要因が影響し、筋肉の緊張や血行不良を引き起こすことで発生します。

しかし、適切な姿勢を保ち、作業環境を整えることで予防が可能です。

 

また、ストレッチや温熱療法を日常的に取り入れることで、肩こりの症状を和らげることができます。

長時間のデスクワークが避けられない現代だからこそ、正しい知識を身につけ、肩こりを予防・改善して快適な作業環境を整えましょう。

 

もりいち鍼灸接骨院では、このような根本的な原因に着目し、習慣を変えることで肩こりや腰痛を改善してもらうことを目指しています。

今まで色んな施術を試してみたけどイマイチ良くならなかったという方は、ぜひ一度当院にお越しください。

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